「どんな女性が自分に合うのか」と考えて、明るい、優しい、趣味が合う、と条件を並べる。それでも、好きになる相手とはいつも疲れる。そんなときは、条件を増やすより、その条件によってどんな生活を得たいのかを言葉にしたい。

相手の特徴と、その人といるときの自分の状態を分けて見る。憧れる特徴を持っていることと、自分が無理なく関係を続けられることは、必ずしも同じではない。ここでは、相手選びを性格ランキングにせず、具体的なやり取りから考える。会話例は説明用である。

条件の奥にある「過ごしたい時間」を探す

「明るい女性がいい」という希望は、一緒に笑いたいからかもしれないし、自分が話せない分を埋めてほしいからかもしれない。同じ条件でも理由が違うと、相手に期待することも変わる。

まず紙に、相手に求める特徴を一つ書く。次に「その特徴があると、自分は何がうれしいのか」を続ける。「話し上手な人がいい。沈黙を責められず、楽しく過ごしたい」と出てきたなら、必要なのは必ずしも話し上手な相手ではなく、沈黙を二人で受け入れられる関係かもしれない。

『トリガートーク』は、相手が何を魅力と感じるかを分けて考える教材だ。その視点は自分の相手選びにも応用できる。安心、楽しさ、尊敬、本音を話せることのうち、自分は何があるとまた会いたくなるのか。名称より、その中身を確かめよう。

相手の特徴を、具体的な場面で確かめる

「優しいですか」「束縛しないですか」と聞いても、本人と自分で定義が違う可能性がある。『好かれてしまうトークの極意』のマイケース・トゥ・ユアケース法なら、自分の希望を出したうえで、相手の場合を聞ける。

男性「自分は仲良くなっても、一人でぼんやりする休日があると落ち着くんだ。その方が会う時間も楽しめる。付き合ったら休日はなるべく一緒にいたい方?」
女性「私は一緒にいたいけど、一人の日があるのはいいと思う。ただ、直前に言われるのは寂しいかな」
男性「一人の時間があることより、予定が急に変わる方がつらいんだね」

ここまで聞けば、「寂しがりな女性」と大きく分類するより、予定をどう相談すればよいかが分かる。相手の希望が自分には続けられない場合も、その段階で考えられる。

好きな部分と、我慢している部分を別々に書く

魅力を感じる相手だと、気になる点を「自分が変わればいい」と飲み込んでしまうことがある。反対に、小さな違いだけを見て、相手のよさを見失うこともある。評価を一つにまとめず、事実を分けよう。

  • 惹かれた場面:どの言葉や行動が、なぜうれしかったか。
  • 無理をした場面:言えなかった希望や、続けるとつらいことは何か。
  • 相談した後:相手も自分も、どこを変えられたか。

「会った後はいつも疲れる」だけでは理由が曖昧だ。移動が長いのか、よく見せようと頑張ったのか、発言を否定されるのかで話が変わる。相手の性格に原因を集める前に、自分の振る舞いや会う条件も分けてみる。

合わせる努力が、相互に続くかを見る

合う相手とは、何も伝えなくても全部理解してくれる相手ではない。希望を話したときに、二人とも現実的な工夫を考えられるかが大切だ。自分だけが予定、連絡、趣味を変え続けるなら、合わせ方を見直したい。

「一緒に過ごす時間は好きなんだけど、毎回遅い時間までだと次の日がきつい。次は早めに切り上げたい。あなたがゆっくり過ごしたい気持ちもあると思うから、休日の昼に会うのはどうかな」

この相談で、相手が直ちに賛成するかだけを見ない。別案を出してくれる、難しい理由を説明する、いったん考えて返してくれるなど、相談に参加する形はいろいろある。自分も相手の希望を同じように扱えているか振り返ろう。

理想を下げるか上げるかの前に、「どんな関係なら自分も相手も無理なく過ごせるか」を具体化する。好きな特徴を集めた人物像より、実際のやり取りの方が、二人の相性を考える材料になる。