この記事で学べること
- 会話が生まれる条件から出会いの場を選ぶ
- 共同の活動から、相手の楽しみ方を聞く
- 参加後に形式と話し方を分けて見直す
出会いの場に行っても手応えがないと、「自分はモテない」と結論を出したくなる。しかし、短い自己紹介が得意な人と、一つの作業をしながら話すのが得意な人では、魅力が伝わる場が違う。参加人数だけで選ぶと、自分の良さを出せない形式に通い続けることになる。
まず確かめたいのは、その場に女性がいるかだけでなく、お互いの人柄を知る会話が実際にできるかだ。ここでは、出会いの場を「会話が生まれる条件」から選び直す。会話例は説明用に構成している。
出会いの数と、人柄が伝わる機会を分ける
MOTE-DANの教材は、出会いをつくる段階と、相手を知り関係を築く段階を分けている。イベントに参加したことは前者の一歩だが、それだけで後者が進むわけではない。十人と名前を交換した場合と、二人と休日の過ごし方やその理由を話せた場合では、持ち帰れる材料が違う。
大人数が悪いわけではない。自分から輪に入れて、短い時間にも自分の感情を添えられるなら選択肢になる。反対に、大きな音や頻繁な席替えで話が途切れると、じっくり聞く良さは伝わりにくい。結果を振り返るときは、自分の人格より先に形式との相性を見たい。
参加前に見るのは、人数より会話の仕組み
候補の案内を読むときは、次の三点を確認する。具体的な開催条件は、申込み時点の主催者の案内で確かめよう。
- 話すきっかけがあるか。自由交流だけか、自己紹介や共同作業があるか。
- 一つの話題を広げられるか。短時間で交代するか、同じ人と落ち着いて話せるか。
- 参加目的が合うか。恋活・婚活の場か、趣味そのものを楽しむ場か。
趣味の集まりでは、活動への関心が先にある。恋人探しのためだけに近づくと目的が食い違う。出会い目的が明示された趣味イベントと、通常の趣味サークルも分けよう。「共通の話題がある」という利点は同じでも、恋愛の話を期待されているとは限らない。
共通の活動から「その人の楽しみ方」へ進む
『好かれてしまうトークの極意』のマルチセンテンスアタックは、自分の情報や本音を出し、相手への興味につなぐ技法だ。料理をする交流会なら、得意料理を聞くだけでなく、自分がなぜ料理をするのかを小さく添えられる。
男性「平日は適当に済ませがちなんですけど、休みの日に一品できると結構うれしくて。今日は家でも作れそうだから来ました。普段も料理されます?」
女性「たまにですね。誰かが来るときだけ」
男性「誰かに食べてもらうときの方が楽しいんですね。喜ばれた料理ってあります?」
ここで拾っているのは料理の腕前ではなく、「誰かに喜んでもらう楽しさ」だ。自分にもそういう感覚があるなら、具体的な出来事を返す。ないなら無理に同意せず、どんな反応がうれしかったかを聞けばいい。
相手が作業に集中していたり、短い返答で終えたりしたら、話を続けるより活動に戻る。「本音を聞く」は、共同作業の邪魔をして質問を重ねることではない。
一度の参加で評価せず、変更点を一つ決める
帰宅後は「連絡先が何件増えたか」だけでなく、自分の話を出せた場面、相手の理由まで聞けた場面、会話が止まった条件を短くメモする。個人の秘密を記録する必要はない。「席替えが早く話を広げられなかった」程度で十分だ。
形式が合わなかったなら、次は少人数の形式を試す。形式は合っていたが質問だけになったなら、自己紹介に最近うれしかったことを加える。場所も話し方も同時に変えると、何が違いを生んだのか分からなくなる。
参加を続けるには、費用や移動、翌日の疲れも無視できない。無理なく参加でき、人と話したこと自体にも意味が残る場所を選ぶ。そのうえで、自分の何が伝わり、相手の何を知れたかを見直す方が、出会いを単なる消耗戦にしにくい。
